[ Interview ]

株式会社トヨタレンタリース京都

代表取締役社長

畑 茂樹

 来年で、取締役就任から10年目となる節目の年を迎えます。この10年間で、レンタカー業務の内容も大きく変わりました。

レンタカー業務は、大きな3つの柱によって支えられています。1つめはレジャーでの利用、2つめはビジネス利用、3つめは保険会社の代車としての利用です。10年前はこの3つが売り上げを3等分していました。

  しかし、今は代車としての利用が少なくなり、売り上げの8割をレジャーとビジネスが占めています。センサーや自動運転などの技術で性能が向上し、車が破損する事故の件数が減ってきたからです。

10年前から代車の売り上げが落ちている代わりに、レジャーとビジネスの売り上げはそれを上回る伸びを見せています。特に最近は海外の方の利用が増え、観光地や、空港など外国からのアクセスが良いところで需要が伸びています。

 今後は、1週間単位など長いスパンのビジネスユースを安定的に増やしていく必要があると感じています。「安全・安心な車選び」をコンセプトに、価格や品質の面で努力を欠かさないようにしたいです。

例えば、車種は3年を目安に入れ替え、常に新しく綺麗なものを用意しています。車内の清潔感はとても大切なので、車内清掃や、タバコなどの匂いには特に気を配ります。

また、車種のセレクトも重要です。お客様のビジネスでの利用目的をしっかりヒアリングし最適なものを提案できるよう、社員のスキルを磨かなくてはなりません。

 今後はビジネスでもレジャーでも、女性の利用が増えていくでしょう。女性の意見を取り入れることは欠かせません。我が社では女性社員にアンケートをとり、女性向けのレンタカーを考えるワーキンググループを立ち上げました。そこでは実にさまざまなアイディアが出ましたよ。今まで気づかなかった視点に、たくさん気づかされました。

 その発見を活かして新しく生まれたのが、女性専用のレンタカー「姫レンタカー」です。幅広いニーズに応えるため、できるだけ社内の声を拾って現場に活かしていきたいと思っています。

レンタカーでの京都の特長としては、やはり狭い道が多いからでしょうか、小さめの車が好まれます。観光では海外の方の利用も増えています。観光客の声に応えた例としては、「りんりんパック」があります。レンタカーに自転車がセットで積まれており、嵐山など車で行きにくいところでは近くの駐車場に車を置いて自転車で周れるようになっています。京都ならではのニーズですよね。

また最近では、ドライブの間の車内の様子を映像で記録できる「たび録」というサービスも人気です。デジタル技術の進化で新たなサービス内容が増えています。

 まずは元気な挨拶!シンプルですがとても大切なことです。

会社では、正面玄関から入ってくるお客様には必ず明るい挨拶をしよう、という決まりを作っています。挨拶が元気な会社は、社員も元気。たとえ嫌なことや悩んでいることがあったとしても、会社にいる間は気分を切り替えて、明るく仕事をしてほしいと思います。

また、地域の方々への感謝の意味も込め、朝8時半から会社の前にスタッフが並び、通る方々に挨拶を行う取り組みもしています。役職は関係なく、上役の社員も他のスタッフと並んでいっしょに挨拶するのです。

業務には直接関係ないことかもしれませんが、この「会社の姿勢」を買ってもらい、大きな契約に結びついたこともありました。些細なことを毎日丁寧に行い、信頼を築いていくのは会社としてとても大切なことだと思っています。

 ぜひ、新しく入ってくる方々に新鮮なアイディアを出してほしいです。先ほどの「姫レンタカー」がそうであったように、これからは様々な視点から物事をとらえ、きめ細かなニーズに応えていかなくてはなりません。

新しく職場に加わる人は、私たちとは違う感覚や視点を持っている人。そのフレッシュな感覚を、大いに活かしてほしいと期待しています。仕事で感じた「おかしいな?」と思うことや、「こうしたらもっと良くなるのに」ということを、どんどんメモして提案に挙げてほしい。「マンネリ化」、「当たり前」、をなくしたいと常に考えているので、職場に慣れる前の新鮮な目線を大切にし、積極的に伝えてほしいです。

レンタカーのお店には、事務手続きだけを機械的にこなす店舗も多いと思います。でも、それだけでいいのでしょうか?

「お客様に車を貸し出すことは、車といっしょに夢を与えることだ」と私は考えています。

そこにはワクワク、ドキドキするような気持ちがないといけません。お客様にそんな気持ちを持ってもらえるよう、スタッフ自身が車のことを知り、夢をもって楽しく仕事をしてほしいと思っています。

ぜひいっしょに、車で夢を与える仕事をしていきましょう!